3877530 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

イエンナレアガシの元気日記

イエンナレアガシの元気日記

韓国 その2 チョンさんのおうち

会社で実習していた四人の韓国人が自国に戻ってから、
何度も来てくれ、と連絡があり、とりあえず私一人で土日を利用し、
一泊二日で行くことにした。

もう10年も前の冬の話ですが。

ソウルの金浦空港に着いてほんとに迎えに来てくれるのかな?
と不安だったけど、四人全員が私のことを迎えに来てくれていた。
何ヶ月振りかで会う彼らはやはり韓国ではとても生き生きしていた。
お互い質問攻めで始めからしゃべりまくっていた。
辛さん(いちばん日本語が上手な人だった)が、メモを見せてくれて

「これが韓国でのスケジュールです」と。

結局全部をこなせる時間はなかったけど、彼らの会社にまず連れて行かれた。
韓国ではトップクラスの企業だ。
そのソウルのオフィスに行ったのだ。
まさか社長までは会わなかったけれど、彼らの上司や同僚に紹介された。
日本では考えられないようなことだ。

それから食事にみんなで行きご馳走になった。

私はキムチをはじめ辛いものが大好きだ。
そして韓国の食事は野菜が山ほどでる。

日本で定食を頼むと大体漬物、味噌汁、たまに煮物くらいが定番だけど、
韓国では、キムチ、いろんな種類のナムルなど10品位がテーブルに並べられる。
それもお変わり自由。

焼肉を注文すると日本でもサンチェがでてくるけど有料が多いでしょう。
でも韓国ではそのサンチェもお変わり自由。
だからみんな野菜をバリバリ食べる。
そしておいしいのだ。焼肉の後の冷麺、それも私は辛いビビン冷麺。
これが大好き。
たまらなくおいしい。
でもなかなかこの味をだしてくれるお店は日本では少ない。

ビビン冷麺を食べにだけ韓国に行ってもいいと思う。

みんなと食事をしてからもう夕方になってしまった。
私の宿泊場所は、大好きなチョンさんのおうち。
みんなが気を利かせてくれたみたいだ。

このみんなの気持ちがすごく嬉しかった。

みんなと別れて、キムチのにおいのするチョンさんの車に乗って到着。
チョンさんのおうちはソウル郊外にあるアパート。
といっても日本のマンションのことを韓国に人たちはアパート、という。

ソウル近辺には高層のマンションがたくさんある。
韓国の人口の四分の一がソウルに集中しているから
どこもかしこもマンションだらけ。
一戸建て、というのは少ない。

駐車場は日本のようにきちんと白線をひいて場所をきめてあるわけではなく、
みんなあいているところにどんどん詰めて置いてしまう。
出られなくなっちゃうんじゃないかと心配したけど、
みんな平気な顔をしている。
なぜならフロントガラスのところにメモで電話番号を記入したメモを置いてあるから。
自分が出たいときは電話して相手を呼び出し車を移動してもらうのだ。

でも急いでいるときは間に合わなくなっちゃうと思うんだけどね・・・

そしてチョンさんの部屋へ。
彼は奥さんと二人の男の子のパパ。
それもスッゴク子煩悩。
日本にいるときも子供の話をするともうデレデレだった。

初めてチョンさんの家族に会ってごあいさつ、
とはいってもチョンさん自身が余り日本語話せないんだから、
家族は日本語全然話せない
。私の韓国語はチョンさんの日本語より下手。

さあどうなることやら。

奥さんはすごい色白美人で子供はまだ2歳と4歳だったかな?
でも子供はすぐ慣れて、奥さんもカタコトの私の韓国語を理解しようと一生懸命。
私もコミュニケーションはかろうと必死。
時々チョンさんが助っ人。

部屋はオンドルパン。
どの部屋にも床暖房がある。
集中管理でお湯で温めているそうだ。
長い間留守にするときは誰かにスイッチオンを頼んでいかないと
床下のパイプが凍ってしまうのだそうだ。

韓国の冬は寒いからね。

だから床はどこもほかほか。
台所でも、トイレでもキッチンでもどこでも薄い掛け布団で眠れてしまう。

だから日本のような厚い布団はない。

三室ある一室を私の寝室にしてくれた。
日本のように部屋の区切りが少なくリビングが広く
かなりゆったりとした造りになっていた。

翌朝、奥さんがとても食べきれないた~くさんの朝食を用意してくれた。
日本では残すのは失礼。
韓国では残して当たり前。
ほとんど残すくらいの韓国料理を朝から出してくれた。
みんなおいしくて残したくなかったんだけどね・・・

名残惜しく奥さんとぼくちゃんたちに別れを告げて、
迎えに来てくれたホアンさんと、イさん、そしてチョンさんに近辺を案内してもらい、
空港には四人全員で見送りに来てくれた。

本当にみなさんにお世話になっちゃって。
ありがとう。
カムサハムニダ。

韓国の人は情が熱いよね。

でもなんでこんな私に親切にしてくれるのか。
それはね、私も彼らが日本にいる時、
一生懸命、彼らと共通の時間をすごしてあげたのです。

それからこの私、韓国に20回位行きました。


© Rakuten Group, Inc.